50年以上商いが続く秘訣は、〇〇にあった
皆さんには、幼少の頃の思い出の場所というと、どういうところが思いつきますか?
よく遊びに行った公園、学校、お気に入りだったレストランや近所のお友達のおうち、様々なところが思い浮かぶことでしょう。
そんな中、沢山の子ども達の思い出の場所となっている、とあるお店があります。
小学校で着る体操着や水着などを販売している、商店街にある小さなお店です。
《夫婦の素敵な連携プレー》
小学校入学前になると、子ども達が親と一緒に学校で必要なものを揃えにそのお店へやって来ます。
新品の真っ白な体操着を買う度に、皆がニコニコ笑顔になり、どこか新鮮な気持ちになります。
沢山の子どものそんな姿を長年見届けてきたお店のご夫婦は、おじちゃんが窓口となり、おばちゃんはそのサポート役として、例えば
「120のサイズの体操着もってきて!」
「150のジャージのズボン出してあげて!」
などとおじちゃんから言われては、おばちゃんが「はいよー!」と笑顔でその品を持ってくるという、見事な温かい連携をとられています。
いつも買いに来る親子にそんなお二人の姿は微笑ましくうつり、卒業した後も思い出の場所として、皆の心に刻まれるようです。
《50年以上もお店を続けられる秘訣》
長年お店を続けていらっしゃるご夫婦に「このお店は何年やっていらっしゃるのですか?」と尋ねてみました。
「もう50年以上経つね。でも子ども達が可愛くてね、新しい体操着とか手に取ると喜んでくれるのが嬉しくて、それが原動力となりまだまだお店をやっていたいなと思うよ。」と笑顔で答えてくれました。
「子ども達への愛情が溢れているからこんなにも長くお店を続けていられるんだ、いつまでもお店に立っていて欲しいな。」と返答を聞きながら感じ、ありがたいなと感謝の気持ちでいっぱいになりました。
《人のための強い思い》
何においても、継続する理由が“大切な人のため”に勝るものはないと感じました。
ご夫婦が子ども達のことを強く思い、50年以上もお店をやられていることは、それだけで十分心に感動を届けてくれます。
そしてそのご夫婦も、沢山の子ども達からこれまで数えきれないほどの笑顔と「ありがとうございました!」という元気な感謝の言葉を貰い、幸せな気持ちになられていることでしょう。
皆さんは何か“大切な人のため”に行っていることはありますか?
このご夫婦のように、感動を与え何十年も継続することが出来る何かがあったなら、とても幸せなことだと思いました。
私も早速“大切な人のため”に何か出来ることがあるか、探してみたいなと思います。