大富豪は〇〇の天才だった
2015年大ヒット映画「神様はバリにいる」のモデルになった方が、バリ島にいます。
丸尾孝俊さんというその方は、大阪で生まれ、中学校卒業後から始めた看板屋の丁稚奉公やトラック運転手など数々の職業を経て、28 歳で単身バリ島へ渡ります。
手持ち資金たった18万円で的屋業からはじめた商売は、今やなんと関連会社31社・現地従業員は5千名超にまで拡大し、27軒の自宅と東京ドーム170個分の土地を有される大富豪です。
ある日、友人に紹介され丸尾さんの著書「大富豪アニキの教え」を読ませて頂きました。
シンプルな言葉で、古き良き日本を思わせる考え方が沢山盛り込まれており、読み進めていくうちに実際にこの方に会い直接お話を伺いたくなり、思い切ってバリ島に会いに行きました。
今回はそのバリ島で学んだ、現代には欠かせない大切なことをご紹介します。
《初対面で驚きの対応》
「本ではあんなに親しみやすい言葉が沢山書かれているけれども、そうは言っても大富豪の方。実際に会うと近寄りがたいのではなかろうか。」
そんな不安や期待を胸に、いざバリ島へ降り立ちお会いすると、見事に私の想像は打ち消されました。
「この子、整体師もやっていてマッサージ上手いんですよ!」と、共にバリ島へ行った知人が私を紹介してくれた途端「ええな。ほなちとやってよ。」とニコニコしながら丸尾さんはおっしゃいました。
しかも、その初めましての会話の場所は、丸尾さんが所有するお宅の大きなジャグジーであり、水着の状態でした。
会ってまだ1分も経っていないのに、いきなり体を触らせて頂けるとは「この方には警戒心や壁はないのか?」と正直思ってしまうほどでした。
一生懸命行ったマッサージは「気持ちええな~。」と褒めていただき、その後も明け方まで皆で丸尾さんを囲いお話をさせて頂きました。
見や目こそ強面で声はガラガラ、しかし口を開けばダジャレ連発、大きな口を開けてくしゃくしゃな顔でゲラゲラ笑う丸尾さんの親近感には、本当に驚かされました。
途中で手品を披露してくれたり、昔の映画のお話をしてはそこに出ていた女優さんのモノマネをされたり、まるで周りを笑わせてくれる近所のおっちゃんのようでした。
しかし、驚いたのはそれだけでありませんでした。
《相談ごとに瞬時に回答》
丸尾さんの元には、連日世界中から沢山の人が訪れます。
その目的は「本や映画を見て実際に会ってみたくなった」だったり「丸尾さんに聞いて欲しい相談がある」など様々ですが、夜な夜な長い時間をかけてじっくり丸尾さんは人の話を聞き、それに対する意見やアドバイスを出しされていました。
しかも、その回答全てが瞬時に、そして“心から相手を自分ごとのように考え出された回答”であるということに驚きを隠せませんでした。
相談内容を聞くと、次の展開を瞬時に予想・判断し「それならこうしたら良いよ」や「それはこういう気持ちが根底にあるからやて」など分析も交えて回答されます。
「老若男女問わず様々な人が来て数えきれないほどの相談を受けるのに、どうして瞬時に“まるでその人になっている”かのように考え回答することが出来るのですか?」
と尋ねると、たった一言「全部経験済みだからや。」と笑顔でおっしゃいました。
丸尾さんに頂いたそれぞれのアドバイスを相談者各々が自国へ持ち返り実践し、素晴らしい成果を成し遂げたことをSNSなどを通して丸尾さんへ報告しているのも、また面白いなと思いました。
《帰国後もつながっている》
これまでも何千人・何万人の人達と交流しているはずなのに、それぞれの来訪者が帰国してからもきちんとSNSなどを通して、丸尾さんはみんなを気にかけてくれている姿がありました。
大富豪と聞くと遠い存在に感じていた人達も、誰でも平等に接してくれる丸尾さんに感謝と親近感をずっと持っていられるからまた会いに行きたくなるのだなと、帰国してから分かりました。
航空券代も安くはない、しかもく丸尾さんのご自宅へは空港から更に車で3時間もかかります。
それにも関わらず、毎日各国から会いに行く人が後をたたず、いつ寝ているのだろうと感じるほどずっと人を気にかけいていらっしゃる丸尾さんは、人のことを自分ごとのように考え続けられる天才だなと思いました。
《これからも意識していくこと》
IT化社会の今は、会わなくても会話や仕事が成り立つ時代です。
だからこそ、どこか人の温かみが感じにくくなっていたり、他人の変化に気づける感覚が鈍くなってきている部分もあるかと思います。
丸尾さんに会いに行ったことで、人の温かみの大切さを改めて実感することが出来ました。
皆さんも今一度「気にかける・自分ごとのように考える」ことを、周りの家族や友人に意識してみてはいかがでしょうか?
丸尾さんのように真の人の温かみを一人でも多くの方が感じられることを、心から願っています。