シングルファザーは〇〇の達人だった

日頃から愛情たっぷりの子育てをしているシングルファザーの平賀さんという方がいます。

 

そんな彼にある日、質問をしました。

 

「将来、息子さんにどういう人になって欲しい?」

 

すると、こんな答えが返ってきました。

 

「沢山の人と交流をもち、人格を形成する中で色んな考え方が出来るようになって欲しいな。」

平賀さんは日頃から、イベントをやると何かと協力をしてくれます。

 

例えば・・・

 

只でさえシングルファザーという立場で全てを一人で担う超多忙な方にも関わらず、人を応援し、必要だなと思う情報があればどんどんシェアをしてくれる。

 

◆イベントに参加してくれるだけでなく、打合せも積極的に行ってくれる。

 

Skype打合せの時に画面に息子さんを抱っこした姿が写ったりして、打合せをしながらも微笑ましい姿に癒されます。)

 

◆イベント後の資料動画も、積極的に作ってくれる。

 

このように「この気配りはさすがです!」と思うようなことを、笑顔で自然にやってくれます。

 

そんな中で、どうしてそんなにしてくれるのか疑問に思い、そのヒントが知りたくて最初の質問をしたのでした。

《芯にある思い》

 

「母親がいないことで何かが欠けているのは確かなんです。シングルファザーというと、普通に暮らすということさえ大変そうに思われるけれど、皆に支えられているから毎日平穏に暮らせています。

 

保育園のイベントなんかも、平日に息子を預かってくれている先生たちがいつも大変そうだから、恩返しのつもりでお手伝いをしているだけです。」

 

シングルファザーとして生きる中で、人と人との助け合い・支え合いがいかに大事かを実感し、日頃の感謝の気持ちをきちんと表現されていました。

 

片親であることで、仕事も家事も育児も基本的には一人で担い休む暇もないほど毎日忙しいはずなのに、日頃子どもがお世話になっている保育園への御礼は積極的な行事の参加を通し伝えていました。

 

その友人を通して私は、御礼や感謝の気持ちをきちんと表現する大切さを、改めて学びました。 

《もう一つあった、大切な思い》

 

将来子どもにどんな人になって欲しいか尋ねた時、実はもう一つ回答がありました。

 

「人の心の機微を掴める人になって欲しい。」

 

互い様・お陰様をこんなにもしっかり体現している友人の息子さんは、日頃から友人の素晴らしい姿を目にすることで、逞しく心優しく機微を掴める大人に育つに違いないと思いました。

皆さんは日頃、感謝の気持ちを表現できていますか?

 

日頃なかなか「ありがとう」が言えなかったとしても、お互い様・お陰様の達人である友人のように他の行動により表現出来ることもあるかもしれません。

 

みんなで勇気を出して伝えたり行動することで、感謝の輪が広がることを願っています。 

《平賀正樹さん》

子ども向け教育事業のカリキュラムディレクター。様々な教育事業を通して、生徒、教師、教材との関わりを良くすることに務めている。一児の父でもあり、息子が1歳のころからシングルファザーとして育児と仕事の両立を行っている。保育園への関わり方も深く、様々なイベントを縁の下から支え続けている。